2022

 

2022.4-10

 

木製パネル、綿布、酢酸ビニル樹脂

膠、カオリン、陶土

アートグルー、アートレジン、ガラス、アイシャドー、界面活性剤、水晶末、岩絵具、鉄錆

 

 

 

2022.3.3

 

 

2022.11.23-12.4

「南海トラフで芸術は死にますか?」

芸術の四国遍路展 ・高知編

 https://art-henro.site

第一会場:ファウストギャラリー

第二会場:Art nest YOMO

 

参加作家

東北 パルコキノシタ

   村上タカシ

   開発好明

   富松篤

   平野将麻

高知 石井葉子

   大木裕之

   西村知巳

         平野史恵

1994.8 - 2011.4

 

小学1年の夏に海遊館を見に神戸に行った。父が高速道路を降りる車線を何度も間違え、3度目にやっと目的地に向かう出口から降りることができた。大きな柱の上を通る高速道路から街並みを見るのは、高知県で生まれ育つ私には何度見ても物珍しい光景だった。それから冬になり、正月が明けた頃、テレビのニュースで高速道路が倒れている映像を見た。地震が来るのが冬ではなく夏休みだったら私も死んでいたのかもしれないと、何度も頭を反芻した。

 

大学4年3月、大学で開催される卒業制作展が中止になった。東日本大震災が起きた頃、東京の大学に在籍しており、すぐ近くの神奈川県相模原市に住んでいた。自宅にいた自分は訳も分からず窓の外を見て、青くて四角い道路標識が左右に20度ほど揺れるのをただ事ではないと感じた。夜は母にもらっていた蝋燭をつけて明かりをとり、コートを着て寝た。大学の卒業式も体育館に全学部が集まることは無くなり(余震の影響が続いており一箇所に大人数が集まるのは政府により禁じられたため)、油絵科のみ小ホールで行われた。就活も余震が心配される中、面接に行った。見られることの無かった卒業制作展と返事のない就活と。頭の中の感覚が止まったまま、高知に帰ることにした。

 

 

木製パネル、綿布、酢酸ビニル樹脂

膠、墨汁、古代呉須、珪石、アイシャドー、界面活性剤

アートグルー、割れたガラス